就労継続支援B型・就労移行支援・就労定着支援ときわぎ工舎

ときわぎ工舎は、1995年に開所しました。
当時、ときわぎ工舎のような通所施設は圧倒的に少なく、中学校の特殊学級（現特別支援学級）や養護学校（現特別支援学校）を卒業しても日中通う場所が見つからない方が多くいました。この問題を解決し、障害を持つ人が働くことを通して社会参加する中で、その人らしい生きがいのある人生を実現するために必要な支援を行う事を目的として設立されました。
日々の作業では、地域の方々とお互いに協力していける道を探り、地産地消、地元の食材を取り入れた製品（パンやクッキー、味噌）の製造を目指しました。
最初は、地元の小麦を少し分けて頂くことから始まったクッキー作り。小麦の生産者の方からも好評を得る事ができ、自信をもって製造・販売する事が出来ました。今では睦沢町川島産の小麦を大量に分けて頂けるようになり、地元川島産小麦１００％のクッキーを製造し、パンについても北海道産小麦をブレンドして製造しています。

こうして製造された製品を販売する事で得た収入を工賃として利用者に還元するなど、働く場であることはもちろんのこと、一般就労を希望する方には職場体験や実習等を行い、目標実現に向けての取り組みを行っています。
また、日々の作業の他、週末の余暇活動や一泊旅行などを通じて様々な経験を積み重ね、生活の幅を広げられるような取り組みも行っています。
就労や工賃向上などの目標はありますが、何より利用者の人たちが元気に通い、その一日を満足感や達成感をもって終えることが大切であると考えています。
今後もこの考えを大切にし、利用者が安心して通える場所であり続けること、そして開所当時と変わらぬ想い、「地域に根差したときわぎ工舎」を常に意識し、「食」以外の部分でも私たちが地元睦沢町に貢献できることを模索し、実現できるように努めていきたいと思います。